各種検査・検診

各種検査

レントゲン検査・X線透視撮影

単純レントゲン撮影、胃バリウム検査や脱臼の整復処置などに使用する透視撮影が可能です。


CT検査

CT(Computed Tomography/コンピュータ断層撮影法)検査はエックス線を使って身体の断面を撮影する検査で、体内の様々な病巣を発見することができます。特に大動脈、気管支、肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られており、より正確な診断が可能です。

当院では、内臓脂肪CT検査も行なっております。
内臓脂肪量を正確に評価することができ、いわゆる『隠れ肥満』を見つけることができます。糖尿病や脂質異常症、高血圧症といった生活習慣病の予防にも役立ち、メタボリックシンドロームが気になる方はご相談ください。


血液検査・外来迅速検査

液、尿、便、喀痰など、患者さんから採取された検体から得られる様々な情報をもとに診断と治療を行なっております。

血液検査

生化学検査 肝機能、腎機能、電解質、コレステロール、血糖、HbA1c、薬物の血中濃度など
免疫検査 腫瘍マーカー、肝炎ウイルスなどの感染症、甲状腺ホルモン、リウマチ因子など
血液一般検査 赤血球、白血球、血小板などの血球数、ヘモグロビン
PT、APTTなどの凝固・線溶検査(血液の固まりやすさ、固まりにくさの検査)
尿・便検査 尿糖、尿たんぱく、便潜血など
細菌検査 喀痰や便の細菌同定、新型コロナウイルス・インフルエンザ・アデノウイルスなどの迅速検査など

外来迅速検査

当院では、院内検査室を設置し、至急の検査対応も可能です。

  • 血液一般検査15~20分
    生化学検査30~60分
    血液ガス検査約10分
    尿検査数分
    便潜血検査約15分
    溶連菌検査10~15分
  • 新型コロナウイルス抗原検査約15分
    新型コロナウイルスPCR検査(NEAR法)約15分
    インフルエンザウイルス検査約10分
    ヒトメタニューモウイルス10-15分
    ロタウイルス10-15分
    ノロウイルス10-15分

血圧脈波検査

手足の血圧を同時に記録し、血管の動脈硬化について調べる検査です。
足の血管に動脈硬化が進行している場合、歩行による痛みやだるさを感じることがありますが、糖尿病の方は痛みなどの症状が出にくい場合があり、動脈硬化が進行してしまうことがあります。血圧脈波検査を行えば、早期の動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)を発見することが可能です。

  • 一定距離を歩くと足が痛くなり数分の安静で
    回復する方
  • 階段を登るのがつらい方
  • 手足の冷感、しびれ感がある方
  • 安静にしていても手足に痛みがある方
  • 手足に治りにくい潰瘍ができている方
  • 足趾が黒くなっている方
  • など

骨粗しょう症の検査

何らかの原因によって骨の強度(骨密度、骨質)が低下し、骨がもろくなり、骨折しやすくなる状態を骨粗しょう症と言います。
当クリニックでは、血液検査(骨代謝マーカー)、腰椎レントゲン、骨密度測定装置(DEXA法)を用いて骨粗しょう症の診断と治療を行います。


呼吸機能検査

ぜんそく(喘息)、タバコなどが原因となる慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患をはじめとする、呼吸器の病気が疑われるときや、その状態を見るときに行う検査です。

検査内容

肺活量 ゆっくり最後まで吐ききったところから(最大呼気位)から、空気をゆっくり胸いっぱい吸い込んだところ(最大吸気位)まで吸える量をみます。標準値に対して80%以上を正常とします。
努力肺活量 胸いっぱい吸い込んだ空気を、できるだけ勢いよく吐いて測定します。
最大吸気位から最後まで吐ききるまでの量をみます。
1秒量 努力肺活量のうち最初の1秒間に吐くことができた空気の量です。
1秒率 努力肺活量に対する1秒量の割合です。70%以上を正常とします。

ホルター型心電図

不整脈の中には終日続いているものもあれば、1日のうち数分だけ出るようなものもあります。
ホルター型心電図は、日常生活での心電図を長時間(24時間)にわたり記録し、普段の行動の中で心電図がどのように変化するか、何らかの症状(胸痛、動悸、めまいなど)があったときに心電図がどのようになっているか調べる検査です。

  • 電極装着および検査説明:約15分
  • 電極装着時間:24時間(1日)

簡易型睡眠時無呼吸ポリグラフ検査

夜間睡眠中の無呼吸の有無を調べ、睡眠時無呼吸症候群かどうかを調べる検査です。
外来にて、機器の装着方法を説明いたします(所要時間:10-15分)。
機器を自宅へお持ち帰りいただき、就寝前にご自身で装着していただきます。
後日、機器を外来にお持ちいただき、検査結果を説明いたします。

どんなことがわかるのか

睡眠中10秒以上の無呼吸(低呼吸含む)が1時間に5回以上、あるいは7時間に30回以上あるとき、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。当院で行っている簡易型検査では、睡眠中の無呼吸の回数や時間、呼吸状態、血液中の酸素飽和度の変化などから診断し、その重症度を評価します。

どんな人におすすめか

  • いびきをかく人
  • 大きないびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まっていたと
    指摘されたことがある
  • 昼間眠くなることがある
  • 朝起きた時に疲れが残っている感じや頭痛がする
  • メタボリックシンドロームの傾向がある

睡眠時無呼吸症候群の治療

担当医師:近藤 展行(兵庫医科大学 呼吸器外科)


超音波検査(エコー検査)

人の耳には聞こえない音(超音波)をあて体内の臓器や血液の流れる様子を映し出す検査です。痛みなどの苦痛はほとんどなく、レントゲン検査のような被曝の心配がありません。人工弁やペースメーカーにも影響はなく、また妊娠中の方でも安心して検査を受けていただけます。

心臓超音波検査

心臓の動き、弁の機能、血液の流れなどを調べることができます。

腹部超音波検査

肝臓や胆嚢、腎臓、膵臓の疾患(脂肪肝や胆石症、水腎症など)を調べることができます。

頸動脈超音波検査

頚動脈は頭に血液を送る大切な血管です。体の表面に近く観察がしやすいので動脈硬化の診断に用いられます。頚動脈の動脈硬化を調べることは、脳の病気だけでなく心臓の病気(狭心症、心筋梗塞など)の危険を推測するのに役立ちます。

運動器超音波検査

レントゲンでは評価できない腱断裂や靭帯損傷、皮下および筋肉内の軟部腫瘍などを調べることができます。


脳波検査

脳が活動すると、脳の中には微弱な電気が流れます。
脳波とはその電気の波を頭皮上に装着した電極より記録し、大脳の活動状態を調べる検査です。
CTやMRIなどで得られない脳の機能を捉えることができます。
てんかん・意識障害・痙攣発作などを診断する場合に検査します。

意外と多い高齢者のてんかん

高齢者のてんかんは小児の2ー3倍にも及ぶとも言われています。
高齢者の場合、けいれんを伴わない目立たない発作が特徴です(焦点部分発作)。

症状の特徴

  • 一点を見つめぼーっとしている
  • 口をモゴモゴする、手をもぞもぞさせる
  • 答えが返ってこない
  • 何をしていたか覚えていない
  • 同じ動作を繰り返すなど など

脳波検査は通院での検査も可能です(要予約)。気になる症状があれば、いつでもご相談ください。
担当医師:内藤 喬皓(院長)